グループ法人税制とは
1) グループ法人税制が適用されるのは、同族の中小企業が特定の取引をしたときだけです。
しかも、その取引というのは、そんなに頻繁に発生するものではなく、むしろめったに起こ
らないといった方が正解でしょう。
それに、そのめったに起こらない特別の取引についても、特に課税が強化されるわけでは
ありません。
2) そもそもこのグループ法人税制は、経済産業省が、「 法人のグループ経営が進んでいる。
税制もそれに対応しなければならない 」というところから出発し、中立的な税制の整備が
図らるといった主旨からおこなおうとする制度です。
3) 簡単にいえば、「 グループ法人間で資産や資金を移動させても、支店間の移動と同様に
考えて課税しない」という考えかたから成り立っています。
4) それに財務省が「 包括的な規定では防止しにくい租税回避行為を防止する目的 」とい
う考え方が合体して生まれたといわれています。
- POSTED at 2016年01月18日 (月)